日本アメリカンフットボール協会は2024年8月30日、関西学院大学アメリカンフットボール部の選手5名の処分を発表しました。
5選手は、6~7月に行われたU20日本代表のカナダ遠征の際に、重大な規律違反を犯したされています。
そのうち1名は、大麻成分が含まれる薬物を吸引し、日本代表選抜資格を無期限停止に。
同じく強豪の日大アメフト部に続いての薬物違反に、衝撃が広がっています。
薬物を吸引した選手は誰なのでしょうか。
また、その他4名の規律違反は何なのかについても検証しました。
関学アメフト部員の規律違反と処分内容
日本アメリカンフットボール協会から発表された内容です。
- 対象:関西学院大学アメリカンフットボール部選手5名
- 違反した時期:2024年6~7月・U20世界選手権でカナダに遠征時
- 内容:1名は大麻含有姓の薬物を所持・使用(吸引)、4名はその他の規律違反
- 薬物吸引の1名:日本代表選抜資格を無期限停止・関学に当該選手の無期限活動停止を勧告
- その他のうち1名:日本代表選抜資格を2年間停止・関学に当該選手の対外試合出場停止(6か月)を勧告
- その他のうち3名:日本代表選抜資格を1年間停止・関学に当該選手への厳重注意を勧告
- カナダ遠征の現場責任者を務めた森清之常務理事:厳重注意処分
薬物吸引以外の4選手の中でも、処分に差があります。
関学アメフト部で薬物吸引したのは誰で実名は?
日本アメリカンフットボール協会からは、処分された5名について実名は公表されていません。
ただ、U20世界選手権でカナダに遠征に参加した選手ということはわかっています。
アメフトU20世界選手権の日本代表は45名で、関西学院大学の選手は10名いました。
10名の内訳は、次の通り。
- 1年生:1名(18歳)
- 2年生:6名(19歳・20歳)
- 3年生:3名(20歳)
10名の実名も判明していますが、日本アメリカンフットボール協会のホームページからは、代表一覧が処分の発表以降削除されています。
一般の大学生であることから、当サイトでも協会の意向に沿い公表は控えさせていただきます。
関学アメフト部4人の薬物吸引以外その他の規律違反とは何?
薬物違反以外の4名については、「その他の規律違反」としか発表されていません。
違反内容について公表されていませんが、処分は「倫理懲罰規程に照らして」科せられたとありました。
当協会の倫理懲罰規程に照らして8月30日付で当該選手を処分するとともに、所属する大学アメフト部に勧告を行ったことをお知らせします。
引用:日本アメリカンフットボール協会HP
日本アメフト協会の倫理懲罰規程を確認したところ、次の事項が禁止事項となっていました。
- 暴力行為、いじめ、パワー・ハラスメント、セクシャル・ハラスメント、ストーカー行為、差別、乱暴な言動その他の人権尊重の精神に反する言動をとること。(指導者については、これらの行為を放置し、又は黙認することを含む。)
- 本協会のドーピング防止規程に対する違反行為を行い、これを行わせ、助長し、又は黙認すること。
- 運営費、補助金、助成金等の経理処理に関し、会計基準に基づかない不適切な処理や他の目的の流用や不正行為を行うこと。
- 日本代表チームなど各種選考において、不透明、不公正な選考を行うこと。
- 日常の行動について公私を混同し、職務やその他地位を利用して自己の利益を図ることや斡旋強要をすること。
- 内部通報者に対し不利益な取り扱いをすること。
- 虚偽の通報や、他人を誹謗中傷する通報その他の不正の目的の通報を行うこと。
- 暴力団など反社会的勢力の構成員となること、反社会的勢力から金品、便宜もしくはもてなしを受けること、または反社会的勢力との間で金銭の貸借などの取引を行うこと。
- 一般社会人としての社会規範に著しく反する行為を行うこと。
この中から可能性について検証してみます。
①未成年飲酒
これは⑨の、「社会規範に著しく反する行為」に当たります。
カナダ遠征に参加した関西学院大学の選手の中には5名の未成年者がいたので、誰かが飲酒したのでしょうか。
1名とその他3名の処分に差があるので、飲酒量による差や、率先したor従っただけなどの差があるのかもしれません。
②未成年喫煙
こちらも、「社会規範に著しく反する行為」に当たります。
体操女子・宮田笙子選手が未成年喫煙、飲酒の発覚によってパリ五輪代表を辞退したのは、まだ記憶に新しいですね。
③暴力やいじめ
遠征メンバーは45名という大人数ですので、派閥やグループができることも考えられます。
そんな中で、いじめや暴力行為があった可能性もあります。
※規律違反の内容については、記者会見で詳しい情報が公表されましたら追記します。
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